2026.01.21

第3回日本発生生物学会フロンティア賞 公募要領

趣旨:独創性の高い研究を行っており、今後の発生生物学にブレークスルーをもたらす可能性を秘めた若手研究者を表彰します。
本賞はこれまでの業績のみならず、候補者の独創性と将来性を評価します。将来、研究主宰者となることを目指す若手研究者(院生・ポスドクを含む)の積極的な応募を期待します。

表彰の名称:JSDB Frontiers Prize(正式名称は英文)、日本発生生物学会フロンティア賞(国内向け)

表彰対象者:日本発生生物学会員

応募方法:表彰されることを希望する会員本人が下記の表彰候補者略歴書(英語または日本語)を作成し、jsdbadmin@jsdb.jp までメールで提出ください。

JSDB Frontiers Prize表彰候補者略歴書(Word28KBPDF121KB)

・独創的な研究に至った背景と経緯、研究のセールスポイント、今後の研究展望を自由形式で記述してください。
・略歴、これまでの研究経歴、業績、を様式に沿って記入ください。
・必須ではありませんが、サポートレター(同僚、共同研究者、スーパーバイザ等からの応募者の独創性を示すシンボリックな話も歓迎)を提出ください。
*なお未発表データについては審査に際してconfidentialに扱います。

審査方法:提出書類に基づいて審査委員会で書面審査により候補者を絞った上でオンラインでの面接審査を行います。
 審査委員はGender、年齢、所属機関などの多様性を広く確保し、理事を含む7名の会員が担当します。第3回審査委員は以下の会員が担当します。
奥田覚(金沢大、第2回受賞)、入江直樹(総研大)、日下部りえ(関西大学)、見學美根子(京都大・教育担当理事)、関根清薫(東京科学大、第2回受賞)、千原崇裕(広島大・副幹事長)、和田洋(筑波大・教育担当理事)
オブザーバー:高橋淑子(京都大・会長)・藤森俊彦(基生研・前審査委員長)
なお、受賞者には次回の審査委員を担当していただきます。審査委員は1年ごとに半分入れ替えます。次回の審査委員は、第3回審査委員会から提案し理事会において決定されます。メンター、利害関係者はその審査に加わりません。

審査基準:一個人に対し、表彰は1回に限ります。毎年最大で3名程度を表彰します。

受賞講演:受賞講演として大会期間中の指定されたセッションにおいて英語で発表してもらいます。受賞者は必ず受賞講演のセッションに参加、講演ください。なお、大会期間中の一般演題での発表もできますので、積極的に一般演題の登録もお願いします。

本賞:賞状
副賞と招待Gift and invitation:受賞者は、日本発生生物学会が他国の発生生物学関連団体と開催する発生生物学合同大会を含む海外で開催される国際学会等に参加・発表する旅費のサポート(サポート期限は受賞決定から3年以内、上限は30万円)を受けられます。
 さらに、受賞者は日本発生生物学会が発行する国際誌であるDevelopment, Growth & Differentiationにこれまでの研究や今後の発生生物学の新展開について記事の執筆をDGD編集幹事より招待されます。


第3回JSDB Frontiers Prizeの公募スケジュールは以下の通りです。

募集期間:2026 年2 月1 日(日)から15 日(日)
(第59 回日本発生生物学会合同大会の演題登録期間とは違いますのでご注意ください)
書類審査期間:2026 年2 月16 日(月)から28 日(土) (面接候補者への通知は3 月15 日(日)まで)
面接審査期間:2026 年4 月1 日(水)から30 日(木)の間 (オンライン面接後、理事会で決定)
受賞者決定・公開:2026 年6 月1 日(月)
受賞講演:2025 年6 月11 日(木)12:30-13:30
2026.01.16

日本発生生物学会 若手企画シンポジウム 募集要項

日本発生生物学会が主催していた夏季シンポジウムと秋季シンポジウムをリニューアルし、若手会員の研究交流を支援することを目的に、若手会員によるシンポジウムの企画を支援することとなりました。つきましては、リニューアルされた若手企画シンポジウムを以下の要領で募集いた致します。

1件あたり、300,000円を支援額の上限とします。また、年間の採択数は最大 3件程度を想定していますが、試行段階ですので、今後変更の可能性があります。
概要:
「若手企画シンポジウム」とは、若手会員(学生・ポスドク・助教・若手 PI など)が企画する発生生物学会が主催するシンポジウムであり、開催場所(岡崎市)が提供されます。旅費及び会議費として最大30万円の経費が認められます。事務局は、会場運営の補助に加え、オンライン会議ツールを用いた配信、参加・演題登録のとりまとめ、要旨集の作成、HPの作成も支援します。オンライン会議のみの場合も、これらの支援が受けられます。
企画したシンポジウムは、会員であれば、どなたでも参加申し込みを可能とすることが条件となります。
※シンポジウム主催者が日本発生生物学会であることをHPや印刷物・配布物に明記すること。
※他団体(他学会・大学・研究機関・財団など)への協賛・協力・後援の依頼・募集は、妨げないが、申請前に事務局に相談すること。
申請者:
日本発生生物学会の若手会員(学生・ポスドク・助教・若手 PI など)
*若手会員が交流を深め、研究が発展することを目的としていますので、講演者には、他学会の若手会員や著名な研究者等を含めても構いません。
*申請者(代表者)は、事務局との連絡を行う1名のことです(共同で企画される方に非学会員が含まれていても構いません)。
申請方法:
申請書ダウンロード(2ページ):Word(29KB)PDF(95KB)

遅くとも開催予定日の 3 ヶ月前までに、申請書を日本発生生物学会事務局(jsdbadmin@jsdb.jp)まで提出してください。
審査方法:
教育委員会および執行部で審査を行います。採否及び経費配分額は、申請書受付後1ヶ月以内に、申請者に E-mail にて通知します。
運営組織:https://www.jsdb.jp/about_organization.html
実施報告書の提出:
報告書ダウンロード(2ページ):Word(16KB)PDF(84KB)
申請者は、シンポジウム終了後1ヶ月以内に、実施報告書を日本発生生物学会事務局(jsdbadmin@jsdb.jp)まで提出してください。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 ⾹川賢慧(兵庫県立大学)

兵庫県立大学
⾹川賢慧
2025年9⽉25⽇から27⽇にかけてドイツで開催された⽇本発⽣⽣物学会(JSDB)とドイツ発⽣⽣物学会(GfE)による⽇独若⼿合同ミーティングに参加する機会を頂きました。今回の渡航では⽇本発生生物学会より⽀援を賜り、このような貴重な機会をいただけたことに深く感謝申し上げます。
私にとって今回の参加は、初めての海外渡航であり、さらに初めての英語による⼝頭発表でもありました。そのため応募を決めた段階では⼤きな不安があり、英語への⾃信のなさに加え、⾶⾏機に無事搭乗できるかどうかといった基本的な点さえ⼼配していました。しかし、研究者としてさまざまな経験を積みたいという思いが強く、この機会を逃すわけにはいかないと覚悟を決めて参加することにいたしました。
20時間弱のフライトと5時間の電⾞移動という想像以上に過酷な移動を経て、ハイデルベルクで開催されたDAY0のワークショップから参加させていただきました。到着し際にはやっと着いたという安堵感と町並みの美しさから緊張は和らぎ、むしろワクワクしていたことを覚えています。翌⽇は、DAY1からDAY3の開催地であるギュンツブルクのReisenburg城までGfEメンバー⽅々の⾞に同乗させてもらい、⾞内での会話や現地のスーパーマーケットでの買い物を楽しみながら移動しました。DAY1に⾏われた私の⼝頭発表は、⽇本⼈参加者のトップバッターで⾮常に緊張しましたが、若⼿研究者を中⼼としたミーティングだったこともあり過度なプレッシャーを感じることなく落ち着いて臨むことができました。発表後の質疑応答には英語で答えることに苦戦しながらも、なんとか⾃分が伝えたい内容は概ね表現できたと思います。
また、学会期間中には毎⾷豪華な⾷事を堪能することができ、⾷事の場を通じて参加者の⽅々との交流を深めることができました。研究だけでなく、⽂化や⽣活の違いについても話題にすることで国際的なつながりを持てたことは、本ミーティングの⼤きな魅⼒であったと思います。
⼀⽅で、初⽇には宿泊先のルームキーを紛失してしまい、GfEメンバーや⽇本⼈参加者の皆様には多⼤なるご迷惑をおかけいたしました。このようなトラブルを含め、本ミーティングへの参加は不安の多い挑戦ではございましたが、周りの⽅々の温かいサポートのもと乗り越えることができ、わずかながら着実な⾃信となりました。今回得られた経験を今後の研究活動に活かし、さらに成⻑できるよう努めてまいります。最後に、本ミーティング参加を⽀えてくださいました⽇本発生生物学会をはじめ、関係者の皆様に⼼より御礼申し上げます。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 寺西亜生(金沢大学)

金沢大学
寺西亜生
この度、9月24日から27日にかけてドイツで開催された日独合同若手ミーティングに参加させていただきました。初日にハイデルベルクでのワークショップに参加し、続いてギュンツブルグで行われたGfE School 2025に参加しました。私にとってヨーロッパでの学会参加は初めてで、見るもの、聞くもの、体験するもの全てが刺激的で忘れられない経験となりました。ミーティングの様子と、現地の先生や学生たちとの交流を通じて感じたことを書きたいと思います。
初日は、ハイデルベルク大学のCentre for Organismal Study (COS)で開催されたワークショップでした。乗り継ぎを含めて計18時間ほどのフライトの後、ミュンヘンに到着し、そこからさらにハイデルベルクの会場まで高速鉄道で5時間というタフなスケジュールでした。長時間の移動と時差ボケ、そして想像以上のドイツの秋の寒さに、会場に着く頃にはすっかり疲れ果て、眠気に襲われていました。しかし、会の始まりから目の覚める出来事がありました。開会の挨拶が終わった瞬間、ドイツ側の参加者たちが一斉に拳で机を「ゴンゴン」と叩き始めたのです。聞けば、拍手の代わりに机を叩くドイツの文化だそうです。その音を聞いて、外国で学会に参加しているという実感が沸き上がり、身が引き締まりました。発表ではオルガノイドからDNAバーコーディングによる系譜解析まで、発生生物学における幅広い手法を学ぶことができました。発表後には、研究施設の見学ツアーがあり、特に印象に残ったのはメダカの飼育施設です。COSではメダカ研究が盛んで、巨大な施設に多数のメダカたちが飼育されていました。魚の自動給餌器なるものを初めて目にして驚きましたが、それ以上に心に残ったのは、泳いでいるメダカを指さしながら愛おしそうに語っている先生の姿でした。研究への熱い情熱に引き込まれ、私たちも楽しくお話を伺うことができました。
翌日からは、GfE Schoolに参加するため、ハイデルベルクから車で3時間ほどの所にあるギュンツブルグという小さな町へ移動しました。会場となったのはSchloss Reisensburgという町はずれの丘に佇む石造りの古城です。塔の上からは付近をゆったりと流れるドナウ川を眺めることができました。ミーティングの参加者が40人程度と小規模だったこともあり、落ち着いた雰囲気の中で和やかな3日間を過ごすことができました。
ミーティングのテーマは"Lineages: Revealing How Cells Make Embryos and Tissues"。脳や四肢の発生とその細胞系譜、発生過程における上皮のメカニクスと進化、発生胚に対する深層学習を用いた画像解析手法など、多岐にわたる興味深い研究が紹介されました。全体を通して興味深かったのは演題の約4分の1が植物に関する研究だったことです。普段参加する学会では植物の研究に触れる機会が少ないため、新鮮な思いでした。もう一点印象的だったのは、各セッションの座長を学生が務めていたことです。特に質疑応答を堂々とさばく姿からは彼らの高い主体性を感じることができました。私は2日目に、上皮組織の力学特性とその制御メカニズムをテーマに口頭発表を行いました。ありがたいことに多くの方に関心を持っていただき、発表後のコーヒーブレイクでは、実験系の詳細な部分や具体的なメカニズムについて、もう一歩踏み込んだ有意義な議論を行うことができました。口頭発表の後にはポスターセッションがあり、ドイツビールを片手に活発な議論が行われました。驚いたのは、学生たちが自身の専門外のテーマに対しても、実に的確で内容の濃い議論を行っていたことです。彼らの知識の広さとディスカッション力の高さに圧倒されました。
会期中は毎食、全員が小さな食堂に集まります。テーブルを囲んで話すうちに、学生や先生方とも自然と打ち解けることができました。様々な出身や研究背景を持つ彼らの話を聞くうちに、世界各国から自らの研究への興味を追求してドイツに集まっている人が多いことを知り、ドイツの研究環境が持つ多様性を実感しました。また、学生と先生が話す様子は、驚くほど対等でした。英語という言語がそうさせているのかもしれませんが、先生と生徒という関係ではなく、両者は研究という分野に身を置く同士なのだという雰囲気を強く感じました。このような環境が、彼らの高いディスカッション力を育んでいるのだと納得しました。
海外の学会での初めての口頭発表を通して、自らの研究発表や英語がある程度通用したことは大きな自信になりました。その一方で、現地の学生を目の当たりにし、英語での会話能力やディスカッション能力など、自分に足りない部分も痛感させられました。この貴重な経験を糧に、今後の研究活動にさらに邁進していきたいと思います。
最後になりましたが、会の運営から現地の移動や食事のお心遣いに至るまで奥村先生、鈴木先生、Thomas先生には大変お世話になりました。心より御礼申し上げます。また、このような素晴らしい機会と助成を賜りました日本発生生物学会の関係者の皆様に、深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 河村恒次(京都大学)

京都大学
河村恒次
令和7年9月25日から27日まで、ミュンヒェン郊外で開催された日独合同若手ミーティング2025に参加しました。私にとっては初めての海外学会、そしてそもそも初めての海外渡航であり、このミーティングのために初めてパスポートも取得しました。年始の段階で論文が出ていたこともあり、自身の研究を海外に知ってもらうこと、そして海外の若手と交流し生涯のライバルを得ることを目指して参加を決めました。
 初の長時間フライトや、飛行機欠航による振替など貴重な経験をしながらミュンヒェンに降り立ち、休む間もなく高速列車でハイデルベルクに移動しました。day 0企画としてハイデルベルク大学のみなさんの研究発表を聞き、ドイツ流の拍手や挙手も見ることができました。遠くに見えるハイデルベルク城はかつて神聖ローマ帝国の選帝侯を務めた家系の城と聞き、国の歴史も感じることができました。
 翌日、時速130kmのアウトバーン疾走などを駆使して、会場ライゼンスブルク城に到着しました。中世の古城を改築した施設の地下にセミナー会場があり、敷地内には宿泊用の長屋が併設されていました。私は腸の蠕動運動について12分の口頭発表行いました。これまで日本国内で海外ゲストを迎えての英語発表を何度か経験させていただいていましたので英語発表自体に抵抗はなかったのですが、聴衆に意識を向けてもらう仕掛けは練って行って正解でした。参加する前のイメージとして、ヨーロッパのメンバーと言えばみな熱心に発表を聞き、活発に質問をするものと思っていましたが…みなさまわりとシビアであり、「聞いてもらう」ことも含めてこちらの責任であることを実感しました。他のみなさんの発表も、内容はもちろん如何にしてわかってもらうかのアイディアという観点からも非常に勉強になりました。見聞きした発表内容はハイデルベルク、ライゼンスブルク城、口頭・ポスターすべてにおいて多岐にわたっており、まったく聞いたことのない新しい実験動物の提案から植物の気孔、AIの活用法、オルガノイドまで様々でした。特に微生物と植物の研究は普段自分が触れられていないものであり、たいへん創意を刺激されました。発表内容を聞きながら、同じラボの出身者を推測することもひそかな楽しみでした。
 学会全日を通してそうであったのですが、ディナーはいわゆる「社交の場」でした。互いに”初めまして”な状態から、恐る恐る名乗り、出身地、研究内容などから話題を探ってゆくのは難しくもありながら、非常に楽しい時間でした。今後のキャリアの中で絶対に必要になってくる能力ですから非常に良い経験ができたと思っています。また、趣味として様々な外国語を学習(蒐集?)することが好きな私にとって、現在ドイツに留学に来ているドイツ外からの院生も含めて様々な外国語が試せる場は非常に楽しかったです。空港のお店で手厳しい歓迎を受けた私はドイツ語で話すことを少しためらっていましたが、院生メンバーは暖かく、向こうも少し日本語を交えてくれるなど楽しい時間となりました。ただ、仲良くなる際に相手の母語が話せることで距離が縮まる側面はあるものの、その場にいるメンバー全員が理解できる言葉は結局のところ英語なので、複数人であつまってコミュニケーションするときに相手の母語ができることは必ずしも便利ではないことを知りました。アカデミアで国際交流をしていく上での良き第一歩になったと感じています。今回、ドイツ人を中心とした海外メンバーと交流できたことに加えて、同じ日本から行ったメンバーとも新たに知り合えたことをうれしく思います。
 このたび旅費・宿泊費をご支援いただきました日本/ドイツ発生生物学会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。いま海外学会を考えている同志諸君におかれましては、とても良い経験ですから強く参加をお勧めしたいと思います。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 久新桃子(大阪公立大学)

大阪公立大学
久新桃子
2025年9月25日から27日にかけてドイツで開催された日独合同若手ミーティングに参加しました。参加を決めた当初は英語力に強い不安がありましたが、せっかくの機会なので挑戦したいと思い応募しました。
渡航の往路では飛行機の遅延など予期せぬトラブルに見舞われ、不安なスタートとなりました。ミーティング初日の発表は英語を聞き取るのが難しく、内容を追うのに精一杯でしたが、日が経つにつれて少しずつ耳が慣れ、理解できる場面が増えていったことは大きな励みとなりました。
自身の口頭発表では、質疑応答でなかなか思うように英語が出てこず、考えている内容を英語で表現する難しさを痛感しました。論文を読むだけではなく、生きた英語に触れあいながら議論することの重要性を強く実感した瞬間でもありました。こうした経験を通じて、英語力をさらに高めていきたいという思いが一層強くなりました。また、帰国後に参加した日本語での学会発表では、英語発表を経験したことで以前より落ち着いて臨むことができました。
本ミーティングでは、国内外の多くの若手研究者と交流することができました。普段のラボでは主に後輩と接することが多いため、さまざまなバックグラウンドを持つ先輩研究者や同期の学生と直接話せる機会は新鮮であり、大きな刺激となりました。さらに、本ミーティングで知り合った博士後期課程の学生さんとは、帰国後、別の学会で偶然再会することもあり、研究者としてのつながりが広がっていくことを実感しました。
 多くの口頭発表を聴講する中で、海外研究者の話し方が明快で聞き取りやすく、伝え方の工夫がとても参考になると感じました。英語のポスター発表についてもこれまで敬遠しがちでしたが、一対一で丁寧に説明していただくことで理解が進み、積極的に質問することができました。英語でのコミュニケーションが「難しさ」だけでなく「楽しさ」として感じられるようになったことは、本ミーティングで得られた大きな収穫でした。
 最後になりましたが、このような貴重な学びと交流の機会を与えてくださった日本発生生物学会および関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 Florian Neugebauer(大阪大学)

大阪大学
Florian Neugebauer
I was privileged to be granted the opportunity by the JSDB to attend the 15th GfE School, 25-27.09.2025, titled “Lineages: Revealing How Cells Make Embryos and Tissues”. The meeting was a joint meeting between the Gesellschaft für Entwicklungsbiologie (GfE) from Germany and the JSDB. It hosted a range of high quality presentations discussing cell lineages in various contexts using different model systems and methods.
The conference was held at the Wissenschaftszentrum at Schloss Reisensburg in Günzburg, Germany. Due to the nature of the venue, we all stayed at the same accommodation and shared meals together, this provided many opportunities for scientific discussions which I enjoyed a lot.
At the conference, I presented a poster showing my latest results concerning the genetic regulation of left-right asymmetry formation in the anterior gut of Drosophila. I was able to have several interesting discussions regarding my research from which I was able to obtain new ideas. For this reason alone, it was a fruitful meeting for me.
I am very grateful to the JSDB for enabling me to attend this meeting.
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 クォン・スンジュン(九州大学)

九州大学
クォン・スンジュン
この度、日本発生生物学会から旅費のご支援をいただき、ドイツバイエルン州ギュンツブルクで開催された日独発生生物学会合同ミーティング2025に参加しました。テーマは「細胞はどのように胚を作るのか~オルガノイド、細胞系譜、メカニカルストレスからのアプローチ~」で、日本から約10人、ヨーロッパ(主にドイツ)から約35人が参加し、全員が口頭かポスターで発表する、若手研究者を中心としたSchool(相互交換型セミナー)でした。私は帰省がてら韓国の学会に参加したことはありましたが、日本か韓国以外の国際学会に行くのは初めてでしたので、緊張もしましたし、ワクワクする感じでした。ドイツに行ったのも初めてで、ドイツ語もDankeくらいしか話せないので期待半分、不安半分でした(みんな英語が流暢だったので、この点は大丈夫でした)。英語のテーマは「Lineages: Revealing How Cells Make Embryos and Tissues」で、細胞系統の話がメインの発表もありましたが、(私を含め)細胞系統にそれほどフォーカスしていない話もありました。どちらかと言うと、動物から植物まで、多様な生物での様々な発生の話が聞ける会だったと思います。Schloss Reisenburgというお城の中に会場と食堂と宿があって、3日間城門を出ることなく、朝7時半〜の朝食から、ポスター発表が終わる夜10時半くらいまで色々な発表を聞いて、ディスカッションして、新しい人と楽しくお話しする時間でした。ご飯は(ドイツの人によると)かなりドイツ風の食事でしたが、結構美味しくて、特に私が発表する直前のランチがとても美味しいサーモンステーキで幸せでした。個人的に一番面白かった発表はSteffen Lemke先生(Uni. Hohenheim)のハエのGastrulationの話で、多様なハエで比較発生学的な研究をされていて、恥ずかしながらハエにもGastrulationにもそれほど詳しくない私にもすごく興味深い研究でした。結びになりますが、このような豊かで楽しい合同ミーティングを主催し、また支援、企画してくださった日本およびドイツ発生生物学会の関係者の皆様に深く感謝いたします。特に出国前から帰国まで大変お世話になりました奥村美紗子先生と鈴木孝幸先生に厚くお礼申し上げます。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 森川愛実(九州大学)

九州大学
森川愛実
9月25日から27日に開催された「15th GfE School」に参加させていただきました。

本会では、口頭発表とポスター発表が行われました。また、24日にハイデルベルクで「5th GfE-JSDB young scientist exchange meeting」にも参加し、COSの研究者との交流や施設の見学をすることもできたので貴重な経験になりました。

ミーティングでは、胚の形態形成に関する研究を中心に、脊椎動物、非脊椎動物、植物の様々なモデル生物を使った研究を聞くことができました。胚内に分泌されるタンパク質やメカニカルストレスに注目した形態形成に関する発表が多く、胚内での細胞移動を研究している私にとって非常に参考になりました。各発表後には活発な質疑応答が行われ、異なる研究分野の人も質問をしていたことが印象に残りました。発生学の知識を広く持つことで、多様な研究分野に対して議論を行うことができるのだと感じました。ポスター発表では、全て英語なのですぐに理解できない部分もありましたが、こちらの質問に発表者が丁寧にわかりやすく説明していただいたので、理解することができました。また、休憩時間にはディスカッションを行い、自身の研究の参考にできたのでよかったです。私は本会で口頭発表を行なったのですが、英語で口頭発表を行うのは初めてだったのでかなり緊張していました。しかし、発表を通して多くのディスカッションを行うことができたのでとても良い経験になりました。

本会を通して、英語力とプレゼンテーション能力の向上が課題だと感じました。研究発表が英語のため理解が難しい部分があり、質問応答でも英語がすぐに出てこなかった時がありました。国際学会で円滑なディスカッションを行うために、英語力を向上することが必要だと感じました。また、研究発表では、アニメーションや図などを効果的に利用した発表が多かったのが印象的だったので、自身の発表においてもスライドや話し方を工夫し、聴衆に興味を持ってもらえる発表をしたいと思いました。

最後になりますが、本会を開催してくださった関係者の皆様、ドイツでの移動を補助してくださった先生方、そして旅費支援をしてくださったGfEならびにJSDBの皆様に、心より感謝申し上げます。
2025.12.24

日独合同ミーティング2025 参加報告書 飯川寛子(九州大学)

九州大学
飯川寛子
この度は、GfE-JSDB exchange meeting for young scientists(ハイデルベルグ)及びGfE summer school(ギュンツブルグ)に参加させていただきました。
 私は今回初めて、研究発表のために海外に行きました。また、私自身これまでの人生でドイツに行った経験が一度もなかったので、とても楽しみにしながら現地に向かいました。陸路を合わせると約35時間かけて向かったハイデルベルグですが、プレッツェルやクリスマスクッキー、果物の盛り合わせで盛大にお迎えしてもらい、一瞬で疲れが吹っ飛びました。(Thomas先生が中心となり準備してくださったそうです、ありがとうございます!)我々を含め30人弱がミーティングに参加しており、口頭発表では活発に議論が行われ、日独の多くの若手研究者たちと交流することが出来ました。口頭発表の後は、ハイデルベルグ大学の研究室を見学させていただき、メダカの飼育施設や3D再構成用の特殊な顕微鏡等、また普段それらを用いてどのように研究を行っているかを教えていただきました。ちょうど発表を聴いた直後だったのもあり、それら結果が実際どんな技術を使って得られたものであるかをこの目で見ることが出来て、非常に興味深かったです。
 次の日はGfEの先生たちの車に乗せていただき、ギュンツブルグに向かいました。道中、先生のガイドで城がある場所を教えてもらったのですが、曇天・小雨続きで、結局ハイデルベルグ城とギュンツブルグ城の他に見ることはできませんでした。しかし、高校時代地理で習った天候がまさに目の前で起こっていることに感銘を受けました。(ちなみに、夜はからっと晴れており、ギュンツブルグ城の屋上からは天の川と遠くで光る雷のマッチングを見ることが出来ました。)現地でドイツ側からの参加者と合流し、さっそく午後からセッションが始まりました。今回、“細胞はどのように胚を作るのか~オルガノイド、細胞系譜、メカニカルストレスからのアプローチ~”というテーマで開催されました。今回の発表者はモデルとして植物から動物まで多様な生物を選んでおり、3日間興味深く話を聞くことが出来ました。私は、様々な生物の中で「規則正しく配置される」、という現象に興味があります。当然それらはゲノム・エピゲノム情報に基づいてルールに従って配置されているわけですが、発生を縄張りとする我々としてはそれを理解したいと思ってしまいます。今回の演題にも、そのような規則正しい縞々やドット状の遺伝子発現・物質の配置、適切な場所で起こる特定の現象等に着目しているものがあり、大変興味深く聴かせていただきました。それぞれ全く別の生物・スケールで見ているのに、同じような現象が全く違うメカニズムで起こっているということを俯瞰的に見ることが出来、とても面白かったです。皆さんの問題解決方法も本当に多種多様で、分子遺伝学的、光遺伝学的アプローチや、力学的アプローチ、数理モデルの作成及びシミュレーション、またAIを使用している研究もありました。また、目的達成のために新しいソフトウェアを開発している方も多く、問題解決のためにはあらゆる手を尽くすその姿勢から、多くを学ばせていただきました。
 
 私の発表は“The study of molecular mechanism which retain the migrating primordial germ cells in the mesentery”というタイトルで行いました。発表は緊張しましたが、質疑応答及びその後個人的な質問で、実際のPGC移動環境について、過剰発現についての懸念、カルシウムと移動の関係性について等、多数質問・意見を頂くことが出来ました。また、数人の方に「分かりやすい発表だった」と声をかけて頂き、言語の壁を越えて研究について自身の研究が伝わっていることに感動しました。
しかしながら、今回のsummer schoolで自身の課題点も浮かび上がりました。それは、英語で聞いていると特に、一度話が分からなくなった時に、その後の展開の意味を見失いやすいということです。なぜ見失うかといいうと、やはり、英語の使用機会が日本では極端に少なく、英語で話を聴き続けることに慣れていないからだと思います。ここに関しては今後より鍛錬が必要だと感じました。ポスターセッションでは特に積極的に質問することによって、この問題をリカバーすることが出来ました。お互いに知りたい・伝えたいという気持ちでコミュニケーションを取り、私にとっては全く分野外の研究について理解できた時、コミュニケーションを諦めなくて良かった、と思いました。
実は2年前仙台で開催された日独若手ミーティングに参加していたのですが、その時出会った若手研究者数人に、時を経て会うことが出来ました。お互い顔を覚えており、2年間どんな研究生活を送っていたのか、またこれからの人生についてなど、いろいろと語り合いました。お互いに発生の研究を続けている限り、どんなに遠くてもまたきっと会えるのだなと実感しました。
最後に、本ミーティングの企画・選考等に関わってくださった日本発生生物学会及びドイツ発生生物学会の関係者の皆様方に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
Day0イベントでのウェルカムスナック。初めてこんなに大きなプレッツェルを見たので驚きました。
集合写真を撮ってくれているThomas先生。