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新規セマフォリン分子のクローニング


谷口 雅彦  清水 孝雄

東大・院医・生化学分子生物学


セマフォリンは大きな分子ファミリーを形成していて、分泌型と細胞膜結合型に分けられる。セマフォリン分子のいくつかは反発性の軸索ガイド分子として機能できることが報告されている。また、免疫系や形態形成に関わっている報告もあり、セマフォリンは神経発生だけでなく、様々な生物機能に関わっている可能性がある。 今回の発表では、我々は新規のマウスセマフォリン分子をクローニングしたので報告する。このセマフォリンはクラス3のセマフォリンに分類される分泌型の分子である。この新規セマフォリンの発現様式を詳細に検討した結果、成体では肺に高い発現が認められた。脳では発現は低いが、興味深い特異的な発現が認められた。また、この新規セマフォリンはニューロピリン-1には結合せず、ニューロピリン-2に結合した。現在、活性などを詳細に検討中である。


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