これまでにもお伝えしましたように、2010年夏に、アメリカの発生生物学会(Society for Developmental Biology, SDB)の年会に日本発生生物学会(JSDB)が合流し、共催学会(Joint meeting)として運営することになりました。
期間:2010年8月5日(木)夕刻開始-9日(月)夕刻散会
それに先立って
4日-5日にBoot Camp (若手faculty staff教育力育成トレーニングコース:後述)
5日午前から午後にかけて、特定のテーマに関するSatellite Meetingsを行う
場所:New Mexico州 Albuquerque Convention Center
(http://www.cell.com/conferences/viewDetail/SDB-JSDB%20Joint%20Meetingもご参照ください)
SDBは会員数2000人, 年会参加者800人の規模で、それぞれ1,400人、600-700人のJSDBよりも一回り大きな組織ですが、盛んなdiscussionsと、JSDBと同じく若手が生き生きと発表する年会の活況に、特徴があります。SDBは、1997年 (Snowbird)、2003年 (Boston) の年会を国際発生生物学会(ISDB)と共催しており、それらに参加されたか方々はすでにSDB年会の雰囲気を感じていらっしゃることでしょう。
この活発な学会の現場を共有しながら、同時に、若手を中心とした日本の発生生物学の研究の先端と個性を、アメリカそして国際舞台に「売り込む」ことを目指して、SDB-JSDB joint meetingを企画しました。SDBの機関誌であるDevelopmental Biologyへのアメリカ国外からの投稿は日本からのものが最多であるなど、SDB側からの日本の発生生物学に対する親近感と評価、そして「相乗り」学会への期待は大きいと感じています。
SDB-JSDB joint meetingは、次の方針で計画されています。
1.発生生物学の将来を構想して、Eco-Devoなどの新しい分野や植物の発生を含めた、広い分野を包含したセッション構成とする。
2.口演者 (Organizers指名と、poster presentationからの登用とがある) に積極的に若手研究者を起用する。
3.多くのセッションに日本人口演枠を確保するとともに、アメリカ-日本各1名のco-chair制をとるなどの実施方法によって、共催の実効を高める。
セッションの構成とOrganizers指名の口演者は、今秋実施される「若手シンポジウム」での発表状況をも勘案して、SDB-JSDBの合議で決定させて頂きます。
JSDB会員の皆様にご応募いただく内容と、応募締め切りなどは次の通りです。
1.一般演題(ポスター発表+short talks 〜15minへの選考)への申し込み要項は2010年1月あたりに発表され、申し込み締め切りは3月下旬になると予想しています。改めてご案内いたします。
2.一般演題に応募される若手研究者であって、研究費等で旅費を確保することができない方には、1人15万円、10件を上限として、日本発生生物学会から旅費を補助します。学会全期間にわたって参加されることを原則とし、また、学会参加の成果に関する手短なレポートを提出して頂く予定です。これに関する応募要項は後日掲示します。
3.8月4日-5日に行われるBoot Campは、faculty staffになる直前、あるいは着任間もない若手研究者のための教育力育成トレーニングコースです。20名強の参加者枠で実施され、日本からは2名程度の参加が期待されています。講義や実習を魅力的に行い、学生を指導して行くためのコツ、さまざまな実習材料の活用法、Grant申請への姿勢などについてのトレーニングが、2日にわたって、instructorによる指導と参加者の共同作業によって行われます。すべての内容が日本の現状に対応しているわけではありませんが、学ぶ面も多く、アメリカの同世代の研究者との人脈をつくる、あるいは日本の将来の発生生物学の教育を構想するなどのうえでも意義深いと思います。若手の皆様の積極的な参加応募を期待します。申し込み締め切りは後日改めて掲示します。
4.Satellite meetingsは、特定のtopicsに関して(そのtopicsに関する研究の黎明期、展開期、集約期のいずれでも良い)専門家による発表と検討を集中して実施し、そのtopicsに関する研究の発展の弾みをつけることを目的としています。8月5日の丸1日に複数のSatellitesを並行して実施する計画です。Satellite meetingsにふさわしいtopicsを積極的にご提案ください(10月30日までに、<momozu@jsdb.jp>宛)。
2010年の日本発生生物学会年会は、6月21-23日に京都で、Asia-Pacific Developmental Biology Network (APDBN) との共催など、さまざまな企画を盛り込んで実施されます。京都での年会とAlbuquerqueでのSDB-JSDB joint meetingを一つのセットとしてお考えいただき、2010年には国際舞台での積極的な研究発表をご計画いただければ幸です。
日本発生生物学会 SDB-JSDB joint meeting担当 近藤寿人