ISDB 2013 参加報告書 小野寺望(岩手大学)

CONFERENCE REPORTS

ISDB 2013 参加報告書 小野寺望(岩手大学)

ISDB 2013 参加報告書 小野寺望(岩手大学)

岩手大学大学院 連合農学研究科
寒冷圏生命システム学専攻
小野寺望

複数年にわたり震災支援旅費補助をして頂き、心より感謝申し上げます。
東日本大震災により母親が津波に巻き込まれ亡くなりました。そのため震災から今まで、私は週末や研究活動の合間を利用して、母の代わりに祖母の介護の手伝いをしています。また研究の進展に伴い、アルバイトに割くことの出来る時間も殆ど無くなってきました。更に、研究室の財政状況が悪く旅費の補助が困難であるため、震災以来、この制度を利用させて頂いております。
発生生物学会は私が学部4年生であった2009年から毎年参加しており、これまで何度かポスター発表など行い、今年度は初めて口頭発表をさせて頂きました。今回は、本大会0日目のサテライトワークショップにて「ニワトリ胚中脳視蓋でみられる転写因子をコードする軸索性mRNA」という発表を行いました。質疑応答時には貴重なコメントを頂き、現在、それらを研究にフィードバックさせつつあるところです。この研究の半分ぐらいのデータは数年前に既に得ていましたが、データの信憑性を上げることに腐心したり、あるいは中途半端なデータを公開するとビッグラボに真似されて追い越されてしまわないかという懸念もあり、これまで長く非公開にしていました。
例年そうですが、今回の年会でも、他の研究者・大学院生の方々の発表に知的刺激をたくさん受けました。東北地方は県の面積が広く、岩手大学と隣の東北大学までの直線距離は、東京と福島県南端、あるいは理研CDBと基生研の間ぐらいの距離があるため、同じ/近い分野の研究者の話を生で聞いたり、discussionしたり出来る年会は自分にとって貴重な時間です。
最後になりましたが、本大会に参加するにあたり、多大なるご支援を下さった日本発生生物学会、学会関係者の皆様に心より御礼申し上げます。今回の経験を自身の研究生活に活かし、より一層深く研究に取り組んでいく所存です。