秋季シンポジウム2016報告書 田中翼(熊大)

CONFERENCE REPORTS

秋季シンポジウム2016報告書 田中翼(熊大)

秋季シンポジウム2016報告書 田中翼(熊大)

熊本大学 発生医学研究所 器官構築部門 生殖発生分野
田中 翼

 この度は日本発生生物学会の旅費支援をいただき、平成28年10月19日から21日に静岡県三島市の市民文化会館にて開催された秋季シンポジウム2016に参加させていただきました。秋季シンポジウムに参加するのは、今回が初めてでした。幅広い分野の研究発表や4つの遺伝研企画、ランチタイムの広海先生によるプレゼンテーションセミナー、そして、Didier Stainier博士によるplenary lectureと盛り沢山の内容で、密度の濃い充実した3日間となりました。特に今年は、熊本地震の影響で熊本大会が中止になったこともあり、最新の研究成果についての知見を得る貴重な機会となりました。また、エクスカーションとして訪れた沼津港深海水族館では、シーラカンスをはじめ普段見ることのできない数々の奇妙な深海生物たちに心踊らされました。

 私自身は、「卵黄タンパクの取り込みによる細胞極性と生殖質の形成制御」についての発表を行いました。この研究は、卵黄タンパクの取り込みには、これまで知られてきた「胚発生に必要な栄養素の蓄積」という役割に加えて、「細胞極性や生殖質の形成制御」という新たな役割があることを示すものです。多くの方々から貴重なご意見・ご指摘をいただき、これから研究を発展させていく上で非常に有意義な時間となりました。

 以上、簡単ではありますが秋季シンポジウム2016の報告とさせて頂きます。最後になりますが、本シンポジウムへの参加にあたり、ご支援を賜りましたことに深く感謝申し上げます。