日本の発生学を知る写真シリーズ|上村研究室(2)

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日本の発生学を知る写真シリーズ|上村研究室(2)

日本の発生学を知る写真シリーズ|上村研究室(2)

第9回は、2010 年度の年会の大会長を務めた京都大の上村研究室の紹介(その2)です。
(2015/02/23)

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図:ショウジョウバエ翅表皮を上から見下ろした写真です。向って左が翅の近位側で、右が遠位側になります。それぞれの表皮細胞は、その遠位端にアクチン線維を集積して翅毛(緑色)を形成します。この翅毛形成に先行してFlamingo (赤)は、遠位側および近位側の細胞境界に局在します。



多くの上皮細胞は頂端部から基底部に向う軸に沿った極性の他に、平面内の軸に従った極性(平面内細胞極性 : planar cell polarity, PCP)も発達させます。この PCP の発達も上皮細胞の機能発現に重要です。上村研究室ではショウジョウバエの翅表皮を用いた研究から、 7回膜貫通型カドヘリン Flamingo (Fmi) が Frizzled (Fz) と共にPCP の発達を制御することを明らかにしました。また、Fmi や Fz などの極性制御分子群の特徴的な局在様式が、PCP の獲得に重要であることも示しました(図)。さらに in vivo imaging(動画)や電子顕微鏡などを用いた解析から、Fmi や Fz を含む小胞が微小管依存的に極性輸送されることを示しました。(動画)。


動画の説明
ショウジョウバエ翅表皮細胞内の微小管伸長と小胞。微小管成長端を EB1:GFP (green) で、小胞をmembrane-bound mRFP で可視化しました。

(写真:春本敏之;文:上村匡)