日本の発生学を知る写真シリーズ|上村研究室(1)

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日本の発生学を知る写真シリーズ|上村研究室(1)

日本の発生学を知る写真シリーズ|上村研究室(1)

第8回は、2010 年度の年会の大会長を務めた京都大の上村研究室の紹介(その1)です。
(2015/02/23)

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図:3つの異なるサブクラスのニューロンの樹状突起をマゼンダで、ミトコンドリアを白で表しています。サブクラス毎に、突起の分岐パターンもサイズも顕著に異なることがわかります。



神経細胞の樹状突起は、シナプス入力または感覚入力を受け取る神経突起です。樹状突起の幾何学的形態(ジオメトリー)はニューロンのクラス毎に著しく異なり、この多様性は各クラスに特有の生理機能を反映していると考えられています(図)。上村研究室では、ショウジョウバエの感覚細胞を主なモデル系として、樹状突起の分岐パターンやサイズを調節する多数のメカニズムを明らかにしました。例えば、サブクラス毎に特徴的な形態の突起形成を担う転写調節プログラムを明らかにしました。また、細胞質ダイニン複合体が初期エンドソームの積み降ろしを調節することで、細胞体から突起末端に向かう分岐パターンが形作られることなども明らかにしました(動画)。


動画の説明
細胞体から再生中の樹状突起を広範囲で観察した像です。細胞膜は membrane-bound mRFP で標識されており、ダイナミックに伸縮するフィロポディアが観察できます。また突起内では、GFP:Rab5 (green) で標識される初期エンドソームが輸送されています。細胞体は焦点面より深く位置しており、この動画には写っていません。

(写真:佐藤大祐;文:上村匡)