日本の発生学を知る写真シリーズ|田村研究室

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日本の発生学を知る写真シリーズ|田村研究室

日本の発生学を知る写真シリーズ|田村研究室

第7回は、本学会の事務局を 2010 年度から 2011 年度まで務めてくれた東北大学の田村研究室の紹介です。
(2013/07/25)

左:ゼブラフィッシュ(熱帯魚)の胚、右:左と同じような胚を蛍光色素で染色し、背側から見たもの
ニワトリ胚の肢芽ZPAを移植して作られる鏡像対称重複指は、かくも美しい形態を持っています。このような、自然が作り出す形態美は科学者のみならず多くの人を魅了するだろうと思います。もちろんこの写真の構造は人造物です。人工的に作ったこの美しい形態が、どうやってできてくるのだろうと考えたとき、サイエンスが始まります。1960年代に人類がこの鏡像対称重複指を初めて見てから50年余りが経ち、それでも未だに指形成の全容は明らかになっていません。2011年に私たちのグループは、この重複指の形成メカニズムからニワトリの指のidentityを考察しましたが、どうやら論争はまだまだ終わらないようです。研究は進み解釈は遷移し理解は深まれど、そこには解らないことが必ずある。解いてみろ解いてみろ、と言っている気がしてならないのです私には、、、この重複指が。
(文責および写真、田村宏治)