岡田節人基金 海外派遣助成報告書 根岸剛文(NIBB)

CONFERENCE REPORTS

岡田節人基金 海外派遣助成報告書 根岸剛文(NIBB)

岡田節人基金 海外派遣助成報告書 根岸剛文(NIBB)

 今回、岡田節人基金派遣助成のご支援のもと、中国・西安で開催された「2015年アジア太平洋発生生物学会議」に参加しました。初めての中国ということもあり、渡航前は若干不安がありました。実際西安到着後、事前にメールのやり取りで行っていたホテルの予約について行き違いがあり、スムーズに会議参加というわけにはいきませんでした。しかしながら、現地の学生スタッフの方が手厚くサポートしてくださり、特に大きなトラブルに発展することなく、現地にて手続きできました。また滞在したホテルにおいてもスタッフの方も、会話による意思疎通はできませんでしたが、漢字などを使って、親身にお世話してくださり、とても快適に過ごすことができました。出された料理も自分の口に合っており美味しく、朝・昼・晩の食事がとても楽しみでした。特に、会場でお昼ご飯として配られるお弁当が暖めてあったのが、驚きと同時に嬉しかったです。初めての中国でしたが、とても好印象でまた是非訪れたいと思っています。

 会議では、自分の研究テーマである「カタユウレイボヤの表皮細胞における新奇膜構造と細胞分裂」について発表しました。当初はポスター発表のみでしたが、ショートトークに選ばれ、多くの参加者の方に自分の研究について、聞いて頂けました。発表後もいくつか質問や提案を頂き、とても有意義なものになりました。特に最終日には、ホヤを使って研究してみたいという中国人研究者の方とも話すことができました。もし、自分の発表がきっかけとなってホヤを扱う研究者の数が増えることになればとても嬉しいです。

会議全体では、口頭発表される研究者は、ハイインパクトな雑誌に載せている方々が多く、中国の研究の活発さを垣間みました。また、ゼブラフィッシュを用いた研究が多く、発生から病気のモデルまで幅広く利用されていました。会議の中で、最近できた巨大なゼブラフィッシュリソースセンターの紹介も行われ、その発表の中で、世界で報告されるゼブラフィッシュ論文の15%以上が中国所属機関からのものということにとても驚きました。

 ポスター発表の多くは、学生の方達によって行われていました。私が話を聞いた皆さん、とても熱心に上手な英語でそれぞれの研究を紹介していました。途中、聴衆との議論が活発になると、時折中国語が混じってくる等、中国の学生さんと話していると同じ非英語圏の研究する者として、共感できる部分がたくさんありました。

 このように、今回、この会議に出席することで、自分の研究を紹介し、フィードバックを得るだけでなく、様々な貴重な経験をすることができました。また、今回の会議の参加者には2016年に熊本で開かれる日本発生学会に参加を予定されている方もいて、再会するのが楽しみです。このような素晴らしい経験を支援して頂き、岡田先生、そして日本発生生物学会ならびに関係者の皆様に感謝致します。本当にありがとうございました。