夏季シンポジウム2017 参加報告書 江川史朗(東北大学)

CONFERENCE REPORTS

夏季シンポジウム2017 参加報告書 江川史朗(東北大学)

夏季シンポジウム2017 参加報告書 江川史朗(東北大学)

東北大学 生命科学研究科 田村研D3
江川史朗

単刀直入ですが、今回のシンポジウムは成功だったというのが、私を含め参加者全体の感想だと感じました。しかしながら、将来に向けた課題をホストと参加者で議論した結果、会の内容や雰囲気が参加してみるまで分からないことや、それに伴う参加への心理的ハードルが不本意に増幅されてしまっていることが、コンセンサスとして挙がっていました。よって、微力ながら将来参加を検討される方にとって何か役に立ちそうな情報を書かせていただきます。

(1)参加者の背景
私は、恐竜で"普通の生物学"をやることを試みています。私は幼い頃より恐竜の運動器官(主に手足など)の機能美に惹かれていたのですが、大学院を選ぶ段になって、石よりも生物が好きだった為に地質系の研究室に進学した場合の未来をどうも上手く思い描けないでいました。そんな時、発生生物学者が恐竜の研究を行っていたり、恐竜の研究者が発生生物学へ進出したりするニュースを耳にしました。これを好機と感じて発生生物学教室の門を叩き、形態進化の興味に基づいて発生生物学的研究を行っております。メインの手法は鳥類と"爬虫類"胚を使った非常に古典的な"切った貼った"の実験発生学です。

(2)参加してみた感想
普段は組織レベルでしか研究を行わない・議論の中心が進化になってしまう私にとっては、その生物学的に解像度の高い議論に刺激を受けるなど、発生生物学の"本流"に触れることで自身の考えを相対化できました。また、懇親会でも先生方は気さくにご歓談下さり、研究をする際の目の付け所など若い研究者が欲する話を惜しまずに話してくださいました(その後、腕相撲もしました)。加えて、同年代の研究者とも少し込み入った話ができたことやコネクションを作れたことも今後の研究生活を大幅に発展・強化してくれるものと感じております。このあたりの事柄が何よりの報酬だと感じております。

最後に、貴重な機会を用意してくださった運営側の皆様に深く感謝申し上げます。