日本-スペイン合同シンポジウム 参加報告書 萩原奈津美(関西学院大)

CONFERENCE REPORTS

日本-スペイン合同シンポジウム 参加報告書 萩原奈津美(関西学院大)

日本-スペイン合同シンポジウム 参加報告書 萩原奈津美(関西学院大)

関西学院大学大学院
理工学研究科 生命科学専攻
萩原 奈津美

 今回、日本発生生物学会の旅費支援をいただき、スペインで行われたSpanish Society for Developmental Biologyと日本発生生物学会の合同大会に参加いたしました。参加を決めた当初は一人での海外渡航と、自らの英語力に大きな不安を抱えていました。実際、現地到着時間が夜中だったために、タクシーでホテルに向かった際、高額な料金を請求され数十分値段を交渉するといったハプニングもありました。その夜は無事に発表して日本に帰れるのだろうかと不安がつのりましたが、せっかくここまで来たのだから、いろんな人との出会いを楽しもう、と自分に言い聞かせ、次の日を迎えました。幸運にも2日目には、以前、他学会の特別企画に参加した際、お世話になった研究者の方と再会することができ、知り合いの人がいるということに張りつめていた緊張の糸がほぐれました。
 そして迎えたポスター発表の日。私は「膜反転に伴って新たな機能を発揮する膜蛋白質が幹細胞分化を誘導する」というテーマで発表を行いました。緊張の面持ちで立っていましたが、はじめはなかなか質問してくれる人が来ず、焦る気持ちもありました。そこで、少しでも足を止めてくれた人がいたら、勇気を出してこちらから声をかけてみることにしました。その結果、専門が異なる方もいらっしゃいましたが、慣れない英語での説明にも関わらず、複数の人に興味を持っていただくことができ、有意義なディスカッションに発展させることができました。
 また、最終日の懇親会では、10名ほどだった日本人発表者の方全員とお話しすることができました。世界の第一線を走る研究者の方や、遠く離れた大学の同じ悩みを抱える博士課程の学生さん達と日本のアカデミック研究の現状といった真面目な話から、もし宇宙人が攻めて来たら研究者として地球防衛軍に参加しよう、というくだけた話まで本当に楽しい時間を共有することができました。国際学会という特別な環境で国内外問わず多くの方に出会えたことが私にとって大きな財産となりました。この経験を通して、たとえ不安や心配があったとしても、まず行動してみることの大切さを身に染みて感じました。今後も出会えた方々とのご縁を大切に、研究者として、人として、精進していこうと思います。
 最後になりましたが、このような貴重な機会を与えてくださった、日本発生生物学会並びに関係者の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。